虎・城島が離脱危機!打球直撃...病院直行
2012.04.09更新
虎・城島が離脱危機!打球直撃...病院直行
サンケイスポーツ 4月9日(月)7時51分配信
(セ・リーグ、阪神1-5巨人、3回戦、阪神2勝1敗、8日、甲子園)虎に激痛-。8日の巨人戦(甲子園)で「7番・一塁」で先発出場した阪神・城島健司捕手(35)が打球を左鎖骨に受け、負傷交代。西宮市内の病院で「左鎖骨打撲」と診断された。10日からの広島3連戦(マツダ)には帯同するが、悪化すれば登録抹消の可能性もある。ムードメーカーが戦線離脱危機に陥った。
思わぬ危機にさらされた。攻撃力を左右する事態だ。三回表、巨人の攻撃前だった。場内アナウンスに球場がざわめいた。
「城島に代わりまして、レフト新井良太。レフトのブラゼルがファーストに入ります」
0-3とされた二回二死一、三塁。阿部が放った痛烈な打球がワンバウンドでジョーの左肩付近を直撃。すばやく拾ってベースを踏んだが、ダメージは大きかった。今季2度目の先発は1打席も立たず退かざるを得なかった。交代が告げられると、ベンチ裏の通路からクラブハウスに戻り、西宮市内の病院へ向かった。
レントゲンと精密検査を終えた試合終了後、常川チーフトレーナーが状況を明かした。
「左鎖骨の打撲。現状肩が上がりづらいということなので、固定しています。今後のことは、様子を見てから決めます」
骨折ではなかったことが、不幸中の幸いだ。即離脱は免れたが、帰途に就く際は、首から下げたバンドで左腕を吊った痛々しい姿。それでも、気丈なコメントを残した。
「特に体は張っていないですよ。あした休みなのが(試合に出られないので)残念です。骨に異常はない」
軽症を強調し、(10日)からの広島戦(マツダ)での出場意欲も見せた。山脇守備走塁総合コーチは遠征帯同について「行くよ。様子を見て」と話し、久慈内野守備走塁コーチは登録抹消の可能性を「まだ分からない。1日、2日は様子を見るけど広島には行くと思う」と続けた。数日間は患部の状態、動きへの影響を慎重に見極めていく。
城島は今季、右ひじ痛と左ひざ手術から再起を期し、キャンプから捕手は封印。出場機会を増やすために一塁守備の練習を続けてきた。打撃力に加え、明るい性格でベンチで周囲を盛り上げる男はチームにとって絶対に必要な存在だ。
和田監督は金本に休養を与え左翼・ブラゼル、一塁・城島の布陣を敷いたことについて「ブラゼルどうこうよりも、城島をいかしていかないといけないんで」とラインアップの意図を説明。チーム状況に合わせて積極起用していく考えを明かしていた。
思わぬアクシデントに見舞われた背番号「2」は「たいしたことないです、全然。またあさってですね」と前を向いた。強気な姿勢で離脱危機を乗り越える。
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