韓半島に四足歩行の恐竜がいた?...新種の化石と認定
韓半島に四足歩行をする草食恐竜が存在した。 8500万年-9500万年前、韓半島の南海岸に生息した。 当時、韓半島には大きな湖が多かった。 湖の周辺には針葉樹やシダ植物が育ち、恐竜の生息に適していた。 四足恐竜の歩行は非常に遅いが、豊富な植物を摂取して生命を維持した。
こうした内容の論文が5月に発行された科学技術論文引用索引(SCI)級国際学術誌「ICHNOS」最新号に掲載された。 文化財庁国立文化財研究所は12日、「1999年に慶尚南道固城頭湖里で発見された四足歩行鳥脚類恐竜の足跡の化石に対する研究成果が世界学界で公式的に認められた」と明らかにした。
この恐竜の化石は新種と認められ、「カルイルイクニウム・キョンスキミ」(Charirichnium Kyoungsookimi)と命名された。 種名の「キョンスキミ」は、南海岸の恐竜化石に関して活発な研究活動を行ってきた晋州(チンジュ)教育大のキム・ギョンス教授(科学教育学)の名前にちなんだものだ。
その間、韓半島ではさまざまな恐竜の化石が確認された。 足跡だけでなく、骨の化石、歯の化石などが発掘された。 ほとんどが中生代の白亜紀の地層から出てくるという特徴がある。 頭湖里の四足歩行恐竜の足跡も白亜紀前期に形成されたものと推定される。 韓国国内で発見された鳥脚類恐竜の足跡のうち唯一、四足歩行の痕跡を残した例で、学術的な価値が高い。
「ICHNOS」に掲載された論文の責任著者のイム・ジョンドク国立文化財研究所学芸研究官は「これまで韓半島には恐竜の後ろ足の跡だけが残っていたため、二足歩行の跡と知られてきた。 四足歩行恐竜の足跡の化石は国内で唯一の標本であり、アジアでは中国に続いて2番目」と話した。 イム研究官は「世界的にも鳥脚類恐竜の足跡のうち前足まで発見されたケースは1%未満」と説明した。
新種恐竜はイグアナドン類と推定される。 前足は足の指5本のうち2-4番の3本の指の跡がはっきりと見せる。 右側と左側の前足の足跡の大きさはそれぞれ長さ3.4センチ・幅9.8センチ、長さ4センチ・幅10センチ。 前足の足跡の近くに見える後ろ足の大きさは長さと幅がそれぞれ30-40センチにのぼる。 前足の足跡が鮮明に残っている点から見て、成体であることが分かる。
鳥脚類恐竜は幼い頃は体が軽いため二足歩行するが、成体になれば四足歩行をする。 国立文化財研究所は8月中に今回の化石を一般に公開する予定だ。
◇鳥脚類=中生代ジュラ紀後期と白亜紀初期に繁殖した草食恐竜。 四足あるが、普通は二足で歩き、骨盤の形態が鳥の骨盤と似ている。 イグアナドン、ヒプシロフォドン、ハドロサウルスなどが代表例。
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