１０日目　魁聖快進撃　「三賞狙う」腰痛に耐え１敗堅持　大相撲名古屋場所

2012.07.18更新

１０日目　魁聖快進撃　「三賞狙う」腰痛に耐え１敗堅持　大相撲名古屋場所
産経新聞 7月18日(水)7時55分配信

手負いの平幕力士が白星を重ねている。魁聖は先場所後、かねて痛みを抱えていた腰を検査。すると腰椎の圧迫骨折が判明した。「まだ（骨は）くっついてないと思う。取組が終わると痛くなるし、足にも来ている」。万全とは程遠い状態で土俵に立つ。

　にもかかわらず、ここまで１敗。この日も立ち合いこそ翔天狼の突き押しに受けに回ったが、我慢して右をのぞかせると前に出ながら左も差し、１９３センチ、１７７キロの体格を生かして寄り切った。普段、場所入り前に飲む痛み止めを飲み忘れ、「腰が気になった」というが、それを全く感じさせない取り口で９勝目。全勝の横綱大関にただ一人、星の差１つで続く。

　支度部屋で囲む報道陣が日に日に増えても、本人は「何で勝っているか分からない」と首をかしげる。名古屋入り後も十分に稽古が積めず、腰に負担が掛からぬよう坂道を歩くなどして何とか調整してきた程度だからだ。ただ、「あまり長い相撲は取れないから、腰に負担を掛けないように前に出ること」だけは心掛けているという。望外の好成績は"けがの功名"といったところか。

　同部屋の旭天鵬に続く連続平幕優勝の話題には全く関心を示さない。「三賞を狙います。せっかく９番勝っているから」。腰が痛いとぼやきながら軽やかに誓った。（宝田将志）

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投稿者: 天神整骨院

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