みなさんは近年『交互浴』なる入浴方法が密かなブームになっているのをご存知ですか?
交互浴で期待できる効果・効能は
①自律神経が整う②疲労回復③冷え性の改善④美肌効果⑤快眠などが言われていますが、交互浴では体温調節はできません。重要なのは人間本来の体温を調節する生理作用がうまく働いているからです。
体温を維持するのは酵素の働きを良くするためです。酵素が最も活性化する至適温度36~37℃と言われこの温度よりも低かったり髙かったりすると代謝が低下します。
体温を調節するのは脳の中の視床下部が行います。視床下部にある体温調節中枢には、放熱中枢(温中枢)と産熱中枢(冷中枢)があり、皮膚の温度受容器で感受されたものをセットポイント(中枢の基準値)と比較して放熱・産熱します。
寒冷への適応
身体が体温よりも寒い環境にさらされると、脳の視床下部から熱を逃がさないようにする指令と、熱を産出するための指令が出されます。熱を逃がさない反応は毛細血管を収縮させて、熱を運ぶ血液が流れないようにします。熱を発生させる為には筋肉を震えさせます。寒くなると体が自然とブルブルふるえるのは熱を発生させる為です。
(画像は生命科学教育シェアリンググループ公式サイトより参照)
酷暑への対応
身体が体温よりも暑い環境にさらされると、視床下部から熱を放出するように命令が出ます。熱を放出する為に毛細血管を拡張させ末端の血流をよくすることで、熱放出を高めます。それでも体温が下がらない場合は汗をかくことで体温を下げます。
(画像は生命科学教育シェアリンググループ公式サイトより参照)
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